2013年8月31日土曜日

伊予路(東予地方)のむかしばなしを懐かしい紙芝居で楽しみました。

もう夏休みも終わりに近づきました。
当館では、夏休み最終週の29日に展覧会開催中のイベントとして、
展示しているお話を「読み聞かせる会」を行いました。

昔なつかしい紙芝居の世界を今の子供たちにも楽しんでもらおうと、
当時の紙芝居風景を再現してみました。
参加してくれた子供たちも、マンガの「ちびまるこちゃん」を見て、
よく知っているようで、館内を見学していましたが、
拍子木の合図で会場に集合してくれました。

紙で作った10円を紙芝居のおじさんならぬ、お母さんに渡すと、
型抜き菓子を渡してくれ、紙芝居が始まるまでの時間、
失敗しないように、丁寧に型抜きに挑戦です。
うまく型抜きを出来た子には、後でお楽しみがあると聞いているので、
真剣です。
           
      (今でもこの懐かしいお菓子があって感激しました。)
 

 さあ、いよいよ、始まり、始まり。

朝倉地域の昔話は、「保田の権六様」江戸時代、大飢饉でお米が取れず
庄屋さんである、権六さんが、自分の蔵の米を無償で分け与え、
また、翌年の種籾を枕に自分は亡くなってしまうが、
米作りは守られたというお話です。  































玉川地域のお話は、「玉川町おななしクラブ玉手箱」のメンバーの方々による、
「神さんの投げた石」(奈良原山と高橋の権現山が力くらべをしようと石投げをしたお話)
と「はなかげさん」庄屋さんの家に入った泥棒が逃げる途中、
岩に鼻をぶつけて死んでしまったというお話)をしてくださいました。
 
 

















読み語りにご協力してくださったメンバーの方々、ありがとうございました。
子供たちは、「昔のことがよく判っておもしろかった。」と
喜んでいました。

紙芝居の楽しさは、世代を超えて感じれるものだと実感いたしました。

                

探検隊 大島の歴史と芸術を感じにレッツゴー!


夏休みも終わりに近づいた先週の(24日)土曜日に探検隊員たちは、
大島にある博物館、郷土館、見学を楽しみました。

村上水軍博物館で、村上水軍についての歴史クイズをしながら館内を見学しました。












(学芸員さんの説明を聞いています。)




水軍博物館では、鎧を着せてくださるコーナーがあり、
隊員たちもコスプレに挑戦!


                                 










(どう?似合ってるでしょ。)





吉海郷土文化センターでは、郷土出身の洋画家 野間仁根(ひとね)の作品を鑑賞しました。












(野間仁根の作品は、吉海の誇りです。)




前日までは、猛暑が続き、8月に入って雨が降らない日が続いていたのに、
当日は、記念すべき雨に降られてしまいましたが・・・・・。
亀老山展望台では、霧が一瞬晴れ素晴らしい
しまなみ海道の風景を見ることが出来ました。

           
 


2013年8月17日土曜日

「伊予路(東予地方)のむかしばなし展」開催中

残暑お見舞い申し上げます。
毎日猛暑が続いておりますが、いかがお過ごしですか?

ただ今、当館では、この地方に残るむかしばなし展を開催しております。
是非、ご来館ください。

展覧会の紹介をさせていただきます。

「わたしたちの郷土、愛媛県の東予地方は、風光明媚、
 白砂青松の海に囲まれ
 四季折々にたたずまいを変える山に囲まれた所です。
 自然にめぐまれ、気候風土も穏やかな瀬戸内という風土の中で育まれた
 たくさんの民話や伝説が多く残っています。
 この度の「伊予路(東予地方)のむかしばなし」展を開催にあたりまして、
 とりあげました昔ばなしは、ほんの一握りのものであります。
 これを機会に数多く残された”むかしばなし”を紐解かれまして、
 今一度、自分たちの住んでいるところをより身近に感じ、
 再認識するきっかけとなれば幸いです。
 ふるさとの民話や伝説は、ふるさとに生きる人々のかけがえのない
 文化遺産です。」



                     


石鎚山麓むかしばなしの《第9話》

「犬墓」
画と文 平井辰夫


猟犬が自分の命をかけて主人を大蛇から守ったお話



 

展示風景
べっちゃら谷の鬼

きき耳がんりゅう

 
今治の昔話「矢田の蛇池」

日照りが続き、雨を降らせるために、矢田の蛇池近くに住む三姉妹の三女が大蛇の嫁になり、
その後、田んぼの水の心配がなくなったというお話
玉川の昔話「神さんの投げた石」

朝倉の昔話「のしかけ岩」

南北朝時代、朝倉 笠松山で繰り広げられた、いくさのお話
朝倉の昔話「保田の権六様」

江戸時代、長雨が続き、不作で食べる米がなくなり農民たちに自分の蔵の米を分け与え、
食べずにもみ種をまくらに亡くなった権六様のお話


米作り電動人形 (吉海郷土文化センター蔵)